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サステナビリティ部門 DAY 1 / 6月16日(火)

IoT×官民連携で実現する「水道工事施工情報システム」の実装化 ─地域水道の持続を守る水道工事DX戦略

会津若松市上下水道局
CASE OVERVIEW

事例概要

本プロジェクトは、IoT技術を活用した「施工情報システム」により、水道工事の施工管理を紙と経験頼みの運用から、クラウド、スマートフォン、専用計測機器を活用したデータ駆動型へ転換する取り組みです。令和2年の実証実験を起点に、令和3年から試行、令和4年から交付金を活用して浸透拡大を進め、令和7年度から本格稼働へと発展させました。

会津若松市上下水道局、水道工事の担い手、システム開発メーカーによる官民連携を基盤に、地域一体で品質確保と業務改革を進めてきました。目指すのは、人口減少や施設老朽化、担い手不足が進んでも、地域の水道を安全・確実に守り続けられる持続可能な仕組みです。水道技術者の確保、水道工事のイメージ改善、若手にも魅力ある現場づくりにもつなげています。

最大の成果は、施工品質と業務効率を同時に高めた点です。継手寸法の自動計測と施工情報の即時送信により、施工管理のばらつきや記録漏れを抑制し、継手チェックシートや日報等の書類作成を自動化しました。実証では従来の手書き・清書作業時間の削減効果も確認され、監督業務の遠隔確認や進捗の可視化も実現しています。論文や各種セミナーなどの事例広報により、公的機関における標準仕様や設計積算基準の策定にもつながりました。

独自性は、水道管路工事の要である「継手管理」をDXの起点に据え、施工時のデータを将来の維持管理につながる資産へ変えた点にあります。GPS付きで継手位置まで記録し、漏水箇所の特定や更新判断にも活用可能としたことは、単なる現場効率化にとどまりません。自治体自らが発注仕様にシステム活用を組み込み、地域事業者とともに運用を広げた点も先進的です。

登壇者

遠藤利哉
遠藤利哉
会津若松市上下水道局
上水道施設課 課長(兼水道技術管理者)
1997年に会津若松市へ入庁。以来、技術職として水道事業に従事。これまで水道工事積算システムの標準化やPPP/PFI手法を活用した浄水場更新事業などに携わる。さらにAIや衛星を活用した広域管路診断など、水道DXによる業務変革にも注力している。 現在、総務省経営・財務マネジメント強化事業アドバイザーなどを務め、執筆活動のほか、各地のセミナー等にも登壇。 自らのSNSでは「水道番長」を名乗り「未来の水道」ための情報発信を行っている。

次は、サミット&アワード。

会津若松市上下水道局 を含むサステナビリティ部門のファイナリストが、サミット&アワードのラウンドテーブル(分科会)に登壇します。同じテーマに取り組む参加者と、現場の課題や工夫を近い距離で話します。7/22・23、TODAホール(京橋)。

サミット&アワードを見る

公開プレゼンテーション審査は終了しました。